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8月15日

ETAP-2 TOTAL:538.27km
バヤンホンゴル→オリアスタイ→オリアスタイ
SS 511.18q/リエゾン27.09q

ナビゲーターは超多忙
教訓:2日目は油断大敵

2日目になると、今度は“油断大敵”という強敵が現れた。この敵もくせ者で、今度はナビゲーターに忍び寄る。モンゴルに関して言えばナビゲーションの勝負は2日目から。初日は比較的分かりやすくミスコースは全般的に少ないが、これがモンゴルのナビゲーションだと侮ってはならない。聞くところによるとナビゲーションはパリダカより難しいらしい。例えば、何本もの並行ピスト、初めは同じ方向に延びていても、そのうちだんだん反れていき、気がついた時には1人ぽっち。たった数mのラインのズレがいつしか数q違 いのミスコースへとつながる。このようなモンゴルマジックはたくさんあって、少しの油断が大敵なのだ。ナビゲーターを務めた去年の私も2日目で見事、迷子になった。

さて若葉マークのドライバーの隣りに乗った菅原の役割は多い。ナビゲーターであり、ドライビングの先生でもある。目も口も休む暇なく大忙しだったが、それでもモンゴルの青空の下、先生も生徒もノっていた。「いいよ、いいよ、その調子」ところがナビに戻った菅原に焦りの表情「ここ、どこだ・・・?」迷子のクルマはピストを無視したCAP走行 注1に切り換え、遠慮もせずに緑の大地に長い2本の軌跡を残して走った。

そのうち幸か不幸かカミオンバレーと遭遇した。それはオンコースに戻ったことを意味するが同時に最下位でもあることも意味する。「今年も会ったね」苦笑いしながら菅原は自分の息子が運転するカミオンバレーに手を振る。ところがこのカミオンバレー、ウチの車を見るやいなや爆走しだした。なっなぬ?よく分からないが負けてはならぬとこちらもアクセル全開、しばし身内の醜い最後尾争いのバトルが繰り広げられた。しかしその後オンコース上を走行するカミオンバレーとの間隔を開け過ぎた結果、またまたミスコースをする私たちであった。

注1:コンパスを頼りに方向だけをねらって走ること