はじめに準備、車検、プロローグEtap1〜4Etap5〜7・ 振り返って
最終更新日:2004/05/27
【チュニジアラリーを振り返って】
 チュニジアラリーは間違えなくアフリカのラリーでした。ずっと思い描いていた憧れのラリーそのものでした。しかし『憧れ』というものは、普段は眩しく、時には残酷に、今まで見たことのない様々な面も見せてくれました。未知の一歩を超えられた時の「私にもできた!」というあの感激も、「全然ダメじゃん」そんなショックな現実も、カッコつけずにありのまま、私に叩き突きつけてくれました。
 またトラブルで止まる度、クルマの古さを恨んだこともありました。思うように踏み込めず、苛立ちを隠しきれない時もありました。けれどこの壊れやすいこのクルマだったから、壊さないように気をつけなければならなかったこのクルマだったから、今回最後まで走りきることができたのだということに気がつきました。

 今回のラリーをあえて「ナイナイ挑戦」と題してみましたが、ナイどころではありません。むしろ恵まれていたとさえ思っています。
 危機を救ってくれたチームの方々、いろいろ教えていただいたり見守っていてくださった方々、そして「必ずゴールさせる」昼夜問わずナビゲーターとメカニックに徹してくれたハカセ、そんなたくさんの方々と変わらざる熱意が、何ものにも変え難い力となって私達を支えてくれたことに心から感謝をしています。

 自然は誰にでも平等で、走っていれば輝いて、それが通過点なら「カッコ悪いのも、悪くない!」
 私達のアフリカ砂丘は、まだ始まったばかりです。
文:近藤聡子  ページ制作:ハカセ(小石沢彰)
(写真提供:山田周生氏)

 

■ラリーの風景
巨大テント
夕食やブリーフィングなどで使われ、選手全員が入れてしまうくらいの大きさ。大型トラック4台で支えている。
ディナー
コーラの代わりにビールかワインの1本がつく。スタッフと気が合えばオマケもあるかも。
トイレ
たくさんあるので、米粒くらい小さくなるまで歩いていかなくても大丈夫。使用毎に清掃されるので思ったよりは清潔。
シャワー、水道
シャワーは夜遅く行っても使うことができるが、冷たい水か熱湯しか出てこない。
掲示板
毎日の成績や、明日のルート変更事項が張り出される。夜遅くまで選手や虫が群がっている。
SSスタート待ち
スタート順に遅れないよう、3台前のゼッケンからチェックしておく。
走りながらパチリ
チュニジアの砂も粒子が細かい。アクセルを放しただけで、砂の抵抗で止まってしまう。
Goodrichのタイヤサービス
パンクしたタイヤを無料で直してもらえるし、在庫があればその場でタイヤを買うことも可能。プライベーターには嬉しいシステム。
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