最終更新日:2006/10/30
■スリッパ「モンゴルへ往く」 リベンジ編
 
昨年大会は朝帰りの連続で幻覚は見えるし、川渡りでは車の中がプールになるし、犬と目線が一緒だし、こんなのコリゴリだ!と思っていたのに・・・。
そして1年後、気がつくと私はまた同じスリッパに乗って、緑眩しいモンゴルの中で今年のスタートの合図を待っているのでした。


『1日目のショック』 1日目(8月7日) NUHT−BAYAN UNJUUL


今年は奮発して新品のラリータイヤを履いてみました。トレッドが広がってサイドにコシもあるのでコーナリングも安定してるし、パンクの心配が減ったことで気分も速度もアップ。奮発した甲斐があるというものです。
ところがキャンプ地まで残り10kmというところで後方から異音がするので、覗いてみるとショック!リアのショックステーの溶接部4箇所全て、完全にもぎ取れショックが遊んでいるではないですか。1日目にして衝撃的でしたが、溶接すれば直ることなので気を取り直してキャンプ地へ。ところがその日は主催者が用意してくれるはずの溶接機がそこには来ないことが分かってダブルのショック。でもモンゴルのオフィシャルの方がそこに溶接機があることを聞いてきてくれて、無事に溶接できることになりました。
今年は菅原のメカニックとしてカイザーさん(ラリーメカニック・ドイツ人)が来てくれているので相談をしていると、ロシアチームのメカさんやモンゴルチームのナビゲーター、そして地元の人が次々と集まってきて英語、ロシア語、モンゴル語が飛び交い出しました。通訳なしでも、そこはさすがメカニックさん同士!ちゃんと相手が言いたいことが分かり、母国語同志で会話が成立していました。国際的な一場面に感謝しながら無事に熔接も完了。私は日本語で「ありがとう」。
さらに四輪部門で出場しているバギーの大先輩である小川さん、松野さん方から「跳ねすぎている」とショックの本数や角度、タイヤのエアー圧についてアドバイスをいただき、その通りに変えてみるとウソみたいに乗りやすいスリッパになっていました。スゴイ方々に囲まれて大感激です。

『川とカッパ』 2日目 (8月8日) BAYAN UNJUUL−ARVAYHEER


何がイヤかって、スリッパで川渡りほど不安なことはありません。
足元の隙間から水が浸水してきて、車なのにプールになるんです。今年は雨が多かったせいで川の水量も多く、案の定スリッパはボンネット上まで、私は腰の上まで水に浸かりました。強い水圧でエンスト寸前までいったスリッパでしたが、なんとか向こう岸まで持ちこたえてくれました。バギーの川渡りにはカッパが大事です。

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