この日525kmの競技区間のうち、燃料の関係で最初の300kmは予定を変更してコンボイ走行(競技外走行)になった。
並んで走るのだから楽チンだろうと思ったのは大間違いで、前車の巻き上げる土埃で前は見えないし、ウトウト眠くもなっちゃうし、それはそれは長く感じられた初コンボイだった。
ラリーも残すところあと2日間、気を取り直して始まったSS(競技区間)で、私達は自分のベストを尽くことだけを考えていた。
今までの失敗を取り戻すかのように、1秒もムダにしないことを心がけ、真剣に前を見て、真剣にハンドルを握り、オイル温や水温を気にしながら、真剣に走った。不思議と恐いと思わなかった。そして集中することによって、かえってクルマにダメージを与えていないことに驚いた。
SS終了後、ハカセナビと「やればできるんじゃん、最初からやってればよかったね」と久々に笑い合えた。
運転もナビゲーションも頑張れば頑張っただけ成績はついてくる。
知らない道を走る面白さ、そして2人の力が合わされば、それは2倍以上のパワーになることを知ってしまった。
ラリーレイドってなんて面白いのだろう。
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