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ラリー参戦記「ラリーレイドってスゴイ!」
「迷ってもラリーレイド」
 5日目 (8月17日) バルンバヤンウラン〜ゾーモット
    合計 613.27km(SS613.27km)
    四輪部門 本日の成績3位(1位との差 1時間35分33秒)/総合成績3位
写真  昨日の転倒によりクルマは見るに耐えなかった。
 そしてフロントガラスを失った私達はゴーグルとマスクでゲリラと化していた。
 自分のミスでクルマを転倒させてしまったドライバーの心理としては、汚名挽回といきたいところであり、“それでも走る機能は壊れていない”ということを実証したいこの日、どうしても頑張りたかった。
 そんなわけで私のスイッチはON。「よーし、今日から本番だ」と元気良く飛び出す。ガラスがないと予想以上に視界爽快で、思っていたほど風もホコリも入ってこない。ところが数キロ走って、シフトチェンジ時の異変に気がついた。ギアが入りづらい、クラッチも切れにくい、どうもおかしい。とにかく休息ポイントのRCP地点までだましだまし3速で走るしかなかった。

 そんなクルマの不具合に気を取られ、ナビゲーションがおろそかになったのだろうか、突然道を見失い、一緒に走っていた他2台の四輪がそれぞれバラバラの方向を目指した。それから苦戦すること1時間、オンルートが見つけられずタイムロスをしてしまう。
 昨日転倒させてしまったことにより、私はクルマの調子もナビゲーターのリズムも変えてしまったのだろう。1つガタが来ると連鎖反応で他もおかしくなるのはクルマだけではなかったのだ。
写真  RCPでクルマの不具合は簡単な整備で治ったが、その後もクルマにやさしい運転を心がける。そこで気づくのはクルマにやさしい運転は非常に楽しいものだった。ほんの少しスピードを落とすだけで、見えるものも多くなり、判断もし易くなり、失敗も少なくなる。
 運転が面白かった。
 そしてクイズを解くようなナビゲーションや、クルマの不具合を判断し整備する、そんなラリーレイドってものすごく難しいけれど、ものすごく面白いものなのかもしれないと、ラリーレイドの存在を身近に感じられた1日であった。

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