Etap3 (思いがけない休息日)

朝目が覚めると、モンゴルらしい気持ちのよい晴天だった。前日の洗車は、薄暗い中だったため、日中見るとまだ相当泥が付いている。そこで会長と二人で近くの湖へ洗車に出かけた。タイヤも外してホイールハウスの中まで念入りに洗車した。
前日例の泥沼で苦戦した選手も多かったようで、皆洗車しているが、この時まだ尾上さんたちがビバークについて居なかったのがとても気になっていた。もちろん勝負をしている以上は勝ちたいという思いもあり、帰って来なければ勝負が決まるという思いはあった。しかしそれでは張り合いに欠けるし、何よりあの泥沼で雨にでも降られようものなら命が危険にさらされてしまう。幸いこの日は雨の気配も無かったので、何とか無事に帰ってきて欲しいと思っていた。
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