■ Facoat RALLY MONGOLIA 2012 参戦記 最終更新日:2012/12/06

 


思いがけない休息日

Etap3 (思いがけない休息日)

 朝目が覚めると、モンゴルらしい気持ちのよい晴天だった。前日の洗車は、薄暗い中だったため、日中見るとまだ相当泥が付いている。そこで会長と二人で近くの湖へ洗車に出かけた。タイヤも外してホイールハウスの中まで念入りに洗車した。
 前日例の泥沼で苦戦した選手も多かったようで、皆洗車しているが、この時まだ尾上さんたちがビバークについて居なかったのがとても気になっていた。もちろん勝負をしている以上は勝ちたいという思いもあり、帰って来なければ勝負が決まるという思いはあった。しかしそれでは張り合いに欠けるし、何よりあの泥沼で雨にでも降られようものなら命が危険にさらされてしまう。幸いこの日は雨の気配も無かったので、何とか無事に帰ってきて欲しいと思っていた。


ビバークの食事風景

 洗車を終えてビバークに戻ると、しばらくして尾上さんたちが帰って来た。予想に反して車体がピカピカになって帰ってきた。洗車中、もし尾上さんが帰ってきたとしても例の泥を相当車両に抱え込んでくる、スタートを切ったとしてもこの泥の重量だけでも相当のハンデが付くと期待していただけに少し残念だった。聞けばこの日のエタップがキャンセルになったと聞き、時間をかけて、靴から服まですべて洗って帰って来たとの事。さすがである。

 これまでの走行では車両の状態には何の問題も無かったので、メカニックのウラナーさんとアンハーさんと相談の上、簡単な点検だけを行ないこの日の整備を終えた。

 このラリーにはたくさんの友人がライダーとして参加している。少し時間が出来たので仲間のライダーと昨日の泥沼の反省やら武勇伝?やらを語り合った。一方会長はというと、これまた鉄人篠塚健次郎氏と語りあっているが、上半身は裸、下半身はアフリカで購入した変な模様のズボン、片手には友達からの差し入れのポン鱈、なんとも微笑ましい光景である。
 この日はそんな一日だった。

 

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