ラリースタート、そしてミスコース
ETAP1 ウランバートル−ツェツェルレグ
いよいよラリーのスタート当日。朝、ランチパックを受け取ります。ゴミはちゃんと持って帰って来るようにとオフィシャルから注意事項。環境にもしっかり配慮しています。
車にランチパック、コマ図など積み込み、ラリーコンピューターやGPSも最終チェック。車の窓ガラスを拭き、下回りもチェック、異常なし。準備万端。
ちなみに僕たちの車は100番。会長の定番の番号、四輪のトップゼッケンです。本来、トップゼッケンは前大会優勝者に与えられるもの。 しかし、主催者の特別な配慮でこの番号をいただいています。このゼッケンに会長の築き上げてきたもの、経験してきたものの大きさを感じ、そのナビゲーターをするものとして自然と身が引き締まります。
まずは223kmのリエゾンからスタート。初めてのナビゲーションがうまくいきますように・・・。スタート地点は地元の人たちがたくさん見に来ていて、いっぱいの人。
バイクの選手から順々にスタートして、いよいよ僕たちの番。スタートのフラッグを振るのは、このラリーのメインスポンサーFAcoatの松野さんです。自分もFJクルーザーで出場しているのに、自分の番の時はどうするんだろう・・・と会長と話していたら、もう10秒前。5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・。いよいよ始めてのラリーのスタート。
ウランバートルの市内を抜けていきます。
驚いたのは市内を抜けたところは、すぐにたくさんのピストが走るオフロード。リエゾンでも気の抜けないダートなのです。しかも、そこを走る普通の乗用車が結構なスピードでガタガタの道を走っています。
しばらくいくと早々に、すごいスピードで抜いていった松野さんのFJクルーザーが止まっていました。どうやら、ショックが折れた様子。まだまだ序盤、SSもスタートしていません。松野さんはこのトラブルで初日にして大きなロスとなってしまいました。
途中には建設中の高速道路みたいなところがあります。ただ単に土を盛り上げて平らにしたといった程度で、おそらく今後舗装するのでしょう。ここはハイスピードで走ることができるのですが、建設途中のため突然せき止められていたりして危険。しっかり前を見て注意していないといけません。
リエゾンを半分消化したあたりで良い舗装の道に出ました。ジムニーは130kmくらいで快調に飛ばします。
青い空、平坦で見通しの良い道。直射は強いのですが、窓を開けると涼しい風が顔をなでます。なんとも気持ちがいい。ナビを忘れて寝てしまいそうにさえなります。
気持ちの良いリエゾンを抜け、いよいよSSのスタート地点です。スタート地点では、APIOの尾上さんたちがなにやらGPSを外して、話し合っています。どうやらGPSの設定がうまくいかないようで、動作がうまくありません。一緒に試行錯誤してみましたが、ここでは解決できず。思わぬハンデをいただきましたが、油断大敵。
スタートの15分前。ヘルメットをかぶり、インカムのスイッチを入れます。「初日だから、マシンの調子を見ながらゆっくり行くからな。コマ図もドライバー側で確認しながら行こう」と会長から温かいお言葉。
しかしこの後、ドライバーがコマ図をチェックできないくらいのコマ図が出てきます。
スタート地点へ進み、チェックカードを受け取り、トリップメーターをリセットして準備OK。「気をつけて」と、SSERの山田さんが送り出してくれました。
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