8/12 ULAANBAATAR-JINST
TOTAL 793km(SS1 167km,SS2 155km)
 晴天

いきなり800qのロングステージ
スタート前に余裕!?の表情
スタート前に余裕!?の表情

モンゴルの朝は遅く、夏だというのに6時でもまだうす暗い。さぁ、いよいよ始まる。 7時からのグランドスタートを待ちわびるゼッケン順に列んだエントラント達。その列にならんだ初出場の私は、嬉しさと不安と興奮を新しいヘルメットで精一杯隠した。
アスファルトの町を抜け出ると、芝生で覆われたなだらかな山(丘と呼ぶべきかもしれない)と、羊や馬の群が草を食べているのどかな光景がつづく。アルプスの少女ハイジが出てきそうなその中を、ピスト(ダート道)は大きくカーブしながら遙か彼方まで続いていた。“きっと1世紀前の人も、今と変わらずこの景色を見ていたんだろうな”と時間の重みを感じる。初日でもあり、大きなミスコースもなかったこの日の車内は和やかだった。夕焼けに感動していたその頃は、このまま無事にビバークへ着けると信じていた。次第に暗くなりビバークまであと8q というところで数台の2輪、4輪が止まっていた。川渡りだ。だけど結構流れが強そうだ。それにしても暗くてよく見えない。「どうしようか・・・」そうこうしていると「よし、行くぞ」先頭を切って菅原が川に入っていく。しかし予想以上に川の流れも深さもあり、軽快ジムニーは踏ん張りきれない。2回トライし、バックをしたその時、ズブズブ・・・いや〜な予感。スタックするようなところはヌタヌタのところと決まっており、例外なく私達も泥の洗礼を受け、記念すべき初スタック脱出大会が繰り広げられた。その後現地の人に誘導されながら、ジムニーの“ここ一番の粘り強さ”で川渡りに成功。ビバークに到着したのは2時間後だった。靴もズボンもドロドロになり、初日のモンゴルの夜には冷たかったが、胸には温かいものが残った。
まぁこれは1時間もスコップでドロを掘っていない(掘っていたのはドライバーの菅原)私だから言えるのかな?
(菅原ドライバー疲労予想度40% / 近藤ナビの疲労度20%)