■ETAP-4 その美しい砂丘に潜む変幻自在のトラップ。
距離は短いがCP2が設置された地点は『奇跡の砂丘』と呼ばれる砂丘郡の入り口付近で、主催者の山田代表はスタート前に『あのCPは見えるんだけどなかなか上がれない。四輪は平均で2、3時間くらい出て来れないだろう』とつぶやいていた。
二輪駆動ながら日本で行った砂丘テストで上々の成果をあげていたため『待ってました!』の感で砂丘ステージに挑んだバギーはスタート後の砂丘で早くもアクセル全開!『砂丘ではコースどりが命』ということで慎重にコースを決めながら快調に砂丘をクリアしていく。とにかくアタックを開始したら砂丘を登り切るまでは絶対に止まれない。ひとりで『行けぇー!』と叫びながら砂丘を越えていくのは実に楽しく爽快である。が、毎度のことで愉快な時は長く続かない。またしても『ドスンッ!』という音が静かな砂丘にこだました。しかも右後方から・・・『またか...』と悪夢がよみがえる。降りて調べてみると幸いなことにスペアタイヤの脱落が原因であった。砂丘でなければホッと一息というところだが、その地点は砂が深く若干すり鉢状になっている場所で一度止まったバギーはなかなか脱出できない。なんだかんだで1時間半の遅れをとってしまった。
そして運命のCP2。砂丘の入り口でありながらいやらしくも砂丘のてっぺんにフラッグがはためいている。『はよこい。はよこい』という悪魔のささやきをグッと堪え、堅い路面でアタックポイントを探した後、一目散に砂丘に向かう。バギーが一発クリアしたこのトラップで多くのドラマが展開されていたらしい。ナマで見たかったなあ。ETAP-5レポート>>>