■ETAP-2 早くもトラブル発生で大ピンチ。
初日をほとんどノートラブルで終え、さあいよいよ600kmのロングステージ。気負わないように気合いを入れてスタートをきった。ルートは基本的に電線沿いのメインピストを行くため、ナビゲーションもさほどややこしくない。ピストは草原の彼方に延々と続いている。適度にリアタイヤをスライドさせながら大草原を駆け抜けるのは実に気持ちがよい。『やっぱりモンゴルはバギーがサイコー!』とひとりで納得する。
そんな幸せはいつまでも続かない。実はこのバギー、大きな問題を抱えていた。直前テストでリアのスプリングが弱すぎることが判明したのである。そのためリアへの入力がある一定の値を超えてしまうとサスペンションが底付きしてしまい、自らサスペンションを破壊してしまうのである。ある村で『バスンッ!』という音とともにその悪魔が早くも現れてしまった。クルマから降りて調べてみると右側のリアサスが完全にもげてしまっていた。予め覚悟はしていたが、やはりテンションは一気にローモード。それでもスタート前から対処法を考えていたので早速作業にとりかかる。この修復に45分を要し再スタートをきるがRCPまで100kmの道のりは実に長い。RCP到着後、早速チェックをするがボルト類の緩み程度だったのでセメダインで固定しゴールを目指す。なんとかゴールにたどり着き、ビバークではモンゴルチームのメカニックの協力を受けすっかり新規にステーを作ってもらう。彼ら曰く『これじゃあダメだよ。明日は左側を作んなきゃね』だって。なんとも頼もしいかぎりの夜でした。ETAP-3レポート>>>